実績主義型マネジメントは激変する経済環境に対応する現実且つ実践的アプローチです 　 　 　 実績主義・実力主義という言葉は弱肉強食の社会を作る印象を与えますが、その本質はまったく異なると言って過言ではありません。「実績」の意味は“役割分担に基づき発揮された組織に対する貢献内容”であり、むしろ、この実績主義への移行は激変する経済環境に的確に対応する事に他なりません。そればかりか、既に崩壊している終身雇用・年功序列・横並び至上主義の経営体質からの脱却、即ち“社員活性化のための納得のいく評価・処遇”、“人件費の変動費化”、“仕事の生産性向上”により企業生き残り・差別化を図る唯一効果的な方策です。 実績主義では、具体的実施に際し、社員の役割と対応力に応じた業績貢献を公正に評価し処遇を図ります。この為にポジション／職種の役割・責任等を明確にした上で“期待職務内容”、“活動目標”等の前提・計画に対する活動実績を評価する事がポイントになります。 企業組織内の調和確保を重視し過ぎた経営は企業集団の積極性を麻痺させ経済のグローバル・スタンダード化やコスト・プッシュに伴う厳しい要請に対応出来ません。今、強く求められている事は、組織としても、個人としても成果を生み出す事です。その為に組織の本質的活性化の仕組みと個人の動機付けをこの実績主義に基づく現実的アプローチで対応する事が求められます。